愛おしい歌が届く
辻井貴子、待望のファースト・アルバム
これまで書き溜めて来た作品から厳選した11曲を収録したファースト・ソロ。
ギター、ピアノ、オートハープなど、アコースティックな響きを大切にしたサウンドに乗せて、持ち味の澄んだ歌声を響かせた。驚くべきことに、楽曲、編曲、演奏の全てが、彼女自身によるもの。ヴォーカル、コーラス、メロディ、歌詞、楽器演奏、これらすべてが辻井貴子ワールドとして、結実した。その作品は身辺グラフィティのようでありつつ、今の時代を共に生きる人たちへの愛と感謝の気持ちが込められたもの。アルバムを聴き通すうちに彼女の目線に共感し、日々の暮らしへの愛おしさがつのることに気づくだろう。ぬくもりに満ちた歌が、あらためて今うれしい。
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Dear Friends and Gentle Hearts -The Songs of Stephen Foster-
やぎたこ
2021年5月発売
Railway Records / YTM-106 / ¥3,500(税込)
- Open Thy Lattice Love (1844) -Instrumental- 45秒試聴
- Oh! Susanna (1848) 45秒試聴
- Camptown Races (1850) 45秒試聴
- In the Eye Abides the Heart (1851) 45秒試聴
- Old Folks at Home (1851) 45秒試聴
- Old Dog Tray (1853) 45秒試聴
- Jeanie with the Light Brown Hair (1854) 45秒試聴
- Hard Times Come Again No More (1854) 45秒試聴
- Comrades, Fill No Glass for Me (1855) 45秒試聴
- Gentle Annie (1856) 45秒試聴
- Old Black Joe (1860) 45秒試聴
- Slumber My Darling (1862) 45秒試聴
- Beautiful Dreamer (1862) 45秒試聴
アメリカ音楽の源流、スティーブン・フォスターの作品を“やぎたこ”らしさ満載に表現したアルバム。
アメリカン・ミュージックの源流を追求する際に避けて通ることのできないスティーブン・フォスターの生涯にわたる作品を今日的視線で再構築した“やぎたこ”らしさ満載のアルバムだ。
誰しも「フォスター」という音楽家の名を耳にしたことはあるだろう。
その作品は日本にしっかりと根付き、そうとは気付かぬままにメロディを耳にし、時には口ずさんでいることも多い。
明治時代に海を渡り日本にやってきたそれらの作品は、まるで詠み人知らずのフォークソングのように広く人々の間に親しまれてきた。
本作にも、ご存知「おぉ!スザンナ」、思わず手拍子したくなるような「草競馬」、つい日本語で一緒に歌いたくなる「故郷の人々(スワニー河)」とお馴染みの曲目が並ぶ。
「老犬トレイ」「金髪のジェニー」、そして「オールド・ブラック・ジョー」もまた、聴けばきっと、ああ、このメロディか、と思わずうなずいてしまうはずだ。
しかしこれらの作品を生み出した作者であるフォスター本人については意外なほど何も知られていない。
まだレコードが発明される以前のアメリカで、フォスターは譜面を売って生計を立てようとした最初のソングライターと言える存在だったことや、フォスターが生きていた1800年代中期にはすでに、ジョン・万次郎や黒船によって日本に持ち込まれ歌われたこと。
また、初期のヒット曲の多くを占めるミンストレルショーのための歌が、アメリカでは時代ごとにどんな評価を受けてきたか等々。
そんな学校の授業では教わらないような興味深いエピソード、貴重な当時の資料を掲載した156ページにわたる豪華ブックレットと、どこか懐かしくてつい口ずさみたくなってしまう13曲を発表年順にまとめたCDブック。
最終曲は、フォスターの人生をそのまま表したかのような「夢見る人(夢路より)」で締めくくられている。
37歳の若さで壮絶な最期を遂げたフォスター。
その財布に残されていた走り書きの言葉「Dear Friends and Gentle Hearts(親しき友と優しき心)」がアルバム・タイトルだ。 フォスターが生きた180年前のアメリカも、現在と同じように波乱の多い大変な時代だった。
当時の人々の心を慰め、憂さを晴らしたフォスターの歌は、時空をこえて現代の私たちの心に届き、はげましや慰めをもたらすに違いないだろう。
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WE SHALL OVERCOME
やぎたこ with Spesial Guests
2018年1月発売
Railway Records / YTM-104-5 / ¥4,000(税込)
<DISC 1>
- ラブ・ソング 45秒試聴
- かみしばい 45秒試聴
- くつが一足あったなら 45秒試聴
- アンクル・ピート 45秒試聴
- いいこと 45秒試聴
- この世に住む家とてなく 45秒試聴
- Hard Times Come Again No More 45秒試聴
- 足かけ前回り 45秒試聴
- 存在の確認 45秒試聴
- 受験生ブルース 45秒試聴
- となり町の味噌屋 45秒試聴
- ルート20ブルーズ 45秒試聴
- Arkansas Traveler -instrumental- 45秒試聴
- 谷間の灯 45秒試聴
<DISC 2>
日本フォーク界のレジェンド達が、“やぎたこ”と集った。「あの頃」じゃない「今」のフォークが、ここにある。
結成10年を目前にした2018年、アメリカン・トラッドをベースに、広い視野でアメリカ音楽の深層を追求してきた“やぎたこ”が、4作目のアルバムで初めて日本語作品を歌うことに挑戦した。
アメリカンのフォーク・ソングやトラッドを自らの音楽の原点として消化し、日本語の歌を創造してきたベテラン・アーチストたちをゲストに迎えコラボレーションしたアルバム『WE SHALL OVERCOME』。
参加したのは下記の通り。日本フォーク界のレジェンドとも言うべき面々が集った。
Special Guests:いとうたかお 金森幸介 木崎豊 北村謙 佐藤GWAN博 シバ 豊田勇造 中川五郎 長野たかし 林亭(佐久間順平・大江田信) 古川豪 村上律 よしだよしこ(敬称略 五十音順)
マイナー調の「受験生ブルース」(中川五郎)や「あかんぼ殺しのマリー・ファラーについて」(佐藤GWAN博)は今回はじめてレコーディングされた。
残念ながら共演が叶わなかった岩井宏「かみしばい」、加川良「ラブ・ソング」、高田渡「くつが一足あったなら」は、彼らをリスペクトするミュージシャンと“やぎたこ”の共演によって演奏された。
フォスターの曲やアメリカン・トラッドにオリジナルの日本語を乗せた作品もある。
それぞれが楽器を持ち寄り、気心を通わせセッションを楽しむ、そんな録音風景が目に浮かぶ曲も多いことだろう。
アルバム終盤に収録されたタイトル曲「We Shall Overcome」の大合唱は、かつてのコンサートでのシング・アウトを彷彿させるものだ。
こうして作られた全27曲を収録するCDは2枚組に。そしてブックレットは44ページという大作に仕上がった。
決して懐古主義ではなく、単なるオムニバスでもなく、21世紀に現役で歌い続けている「今」のアーチストによる「今」の歌たち。
それを、世代を超え海を越え、現代の音楽ファンに届けたい!そんな思いが込められた作品と言っていいだろう。
かつてニッティ・グリティ・ダート・バンドが、先輩ミュージシャンたちを一堂に招いてセッションを繰り広げたというアルバム『永遠の絆(1972)』を思い起こすファンもおられるかもしれない。やなぎもまた10代の頃に出会った『永遠の絆』を永く大切に胸に抱いてきた一人だ。
そんな“とある音楽少年”の胸に宿った小さな夢が、時を隔て、海を隔て、こうして豊潤でかけがえのない実りをもたらした。
それを手にする共感と喜びをぜひ味わってもらいたいと願う。
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I’m here!
やぎたこ
2015年9月発売
Railway Records / YTM-103 / ¥2,500(税込)
- Barbara Allen 45秒試聴
- The Wind and Rain 45秒試聴
- The Cuckoo Bird 45秒試聴
- Oh! Susanna 45秒試聴
- Red River Valley 45秒試聴
- Jenny Jenkins 45秒試聴
- I Wish My Baby Was Born 45秒試聴
- Chewing Gum 45秒試聴
- Hot Corn,Cold Corn 45秒試聴
- Thinking Tonight of My Blue Eyes 45秒試聴
- The Devil’s Nine Questions 45秒試聴
- Run Mountain 45秒試聴
- Wayfaring Stranger 45秒試聴
- Angel Band 45秒試聴
“やぎたこ”の第3作。アメリカへ渡った英系移民が歌ったバラッドを中心に、ルーツ・クラシックを加えた選曲。
年に100本以上ものライブをこなし、レパートリーを広げ深めた彼らの音楽が、見事に熟成した。
今日アメリカのオルタナ・カントリー系ミュージシャンのアプローチと通底するサウンドも、聞こえてくる。
“やぎたこ”のアメリカン・ルーツ三部作の掉尾を飾る名作の誕生だ。
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I’ll be home someday
やぎたこ
2013年4月発売
Railway Records / YTM-102 / ¥2,000(税込)
シンガー・ソングライター“やなぎ”と”辻井貴子”によるデュオ”やぎたこ”の第2作。
1930年代アメリカで活躍したカーター・ファミリーの楽曲を、数多く収録した。
高田渡やナターシャ・セブンのファンには、お馴染みの曲であると同時に、今なおアメリカでは敬愛されている作品群だ。
アメリカン・ルーツ・ミュージックを自らに引き寄せ、楽しげに奏でる彼らの音楽に、思わず引き込まれてしまうことだろう。
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CAN’T YOU HEAR THE STEEL RAILS HUMMIN’
やぎたこ
2010年10月発売
Railway Records / YTM-101 / ¥2,000(税込)
シンガー・ソングライター“やなぎ”と”辻井貴子”によるデュオ”やぎたこ”が、結成1年目に発表した第1作。
アメリカン・ルーツ・ミュージックの源流を踏まえつつ、現代のロックやアメリカーナにも視野を広げ、独自の音楽を生み出してきた彼らの記念すべき第一歩となった。
選曲のバラエティにも、丁寧なアレンジにも今に通じる創意工夫が聞かれると同時に、かけがえのないみずみずしさに溢れている作品だ。
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